【映画】#03 『最高の人生のはじめ方』
『最高の人生のはじめ方』
(The magic of Belle Isle)
2012年 アメリカ合衆国
監督:ロブ・ライナー
主演男優:モーガン・フリーマン
主演女優:ヴァージニア・マドセン
私は今まで、起承転結がハッキリしたストーリーを観ることが多かった。
だから、こう、小さな出来事が穏やかに起きるほっこりしたテイストは初めてで、とっても惹き込まれた。
そもそも、テーマが執筆や小説を通した"想像力"である時点でとっても興味深い。
話の起伏が激しくないからこそ、捉え方が私自身に任されている気がして面白い。
「Never stop looking for what's not there.(そこにないものを探し続けろ)」
素敵。
p.sベートーヴェンの悲愴がとってもすきなので、目頭が熱くなりました。
(2020/05.06)
【本】#08 『GiGS No.502』
『GiGS No.502』
(出版:株式会社ヤマハミュージックジャパン)
やっと読み終わった、という褒め言葉。
とてもボリューム満点で、様々な角度から面白い特集。
私はバンドをやっていないから、細かいエフェクターとかアンプとかはよく分からないけど、分からないながらに読んでるのも凄く楽しくてメンバーそれぞれの楽器への拘りとか思い入れを知れるのはGIGSならではの良さ。
非常に楽しく読ませてもらいました。
それぞれの第一印象やら今現在2人に思うこととかを語ってくれているのはとても心温まるインタビューだった。
まぁ、どうしても"3人"って言葉に胸が痛んだり、サトヤスの話が出てこないことに寂しさを感じたりしてしまう。仕方ない。
そして、バンドにとって重要な転機となった楽曲に3人が同じ曲を答えているのは本当に凄いことだなあと思いました。
『For Freedom』
【映画】#02 『きみがくれた物語』
『きみがくれた物語』
(The Choice)
2016年 アメリカ合衆国
監督:ロス・カッツ
主演男優:ベンジャミン・ウォーカー
主演女優:テリーサ・パーマー
めちゃくちゃシンプルなストーリーで、The・ハッピーエンド。でも、原題にあるようにこの映画のキーワードは『選択』(The Choice)。
1つの選択によって、そこからまた色んな選択があって……中には人生を左右する選択だってある。人生は選択の連続。
この作品だって、いくら映画とは言えど各シーンで違う選択をしていたらこの結末は無かった。色んな選択を重ねていって最後のハッピーエンドがある、
そう思うと、ただの"シンプルなストーリー"でもなく"The・ハッピーエンド"でもない。
シンプルそうで深い、素敵な作品。(2020/05.04)
【本】#07 『ROCKIN'ON JAPAN Vol.520』
『ROCKIN'ON JAPAN Vol.520』
(出版:rock'in on)
ギリギリ4月。
April,30に発売でSEKAI NO OWARI表紙で、今日中に書きたかったから爆読み。
普通だったら最初のページにバンド名が記載されると思う。
でも今回は一番最初に見開きで大きな写真。シンプルでとても美しい写真。
そこを開いて、待ち受ける様に4人の姿と尊いバンド名、そしてタイトル。
本編入る前の小柳さんの文章は、今までリリースした多くの楽曲の歌詞や世界観を散りばめながら、一貫性が無く掴むのが難しいSEKAI NO OWARIの10年間を本当に素晴らしく総括していて、痒い所に手が届くような最高な文章でした。本編入る前に大満足してしまいました。
前回の[Alexandros]同様、10年を10個のテーマに分けて繰り広げたインタビュー。
読み終わって、素直に1番感じた事は、やっぱり深瀬さんって摩訶不思議だなあと言うこと。
凄く大きな事を何年も前から考えて行動して、プロジェクトを進めている様な気もするし、小さな事を細かく考えている様な感じもするし。
でも、1から100を作るのは苦手だけど、0から1を作るのは出来るという話が特にスッと理解出来た。殆どの話は、これは真っ直ぐに受け止めていいものか、もっときっと深いところに本質が潜んでそうだ、と頭をグルグルさせながら読んでしまった。
何回も読めそう。
でも本当に、深瀬さんの"洗脳"にハマってくれたなかじん、さおりちゃん、ラブの素晴らしさたるや。
それぞれ4人の苦悩と葛藤と見ている景色と人生と考えていることと……それが深瀬ワールドと上手く絡み合っていて、本当にすごいバンドだなあとつくづく感じた。
Twilight Cityの話、ボーカリストとしての伸び代の話、は何度聴いても嬉しい。
【昔はメンバー全員横並びにしてたし。意図的にみんな一緒だと思ってたけど、自分が足を遅くすることで足並みを揃えるのではなく、自分は思いっきり走るからそこについてきてもらおうという気持ちに変わった。】
これがSEKAI NO OWARIのこれからを示すに1番の言葉だなあ〜って私はおもった!10周年、こんな世の中だけれども改めて音楽の素晴らしさ、SEKAI NO OWARIという存在の素晴らしさを噛み締めることができました。
この貴重な時間を有効活用して、彼等の事をもっともっとディグっていきたいなと思う。
[Alexandros]のルポ、前回の小柳大輔さんの表紙巻頭インタビューとはまた全然違う切り口の記事。DVD発売に先駆けて、当日の様子は勿論のこと、NY制作の頃からDVDコメンタリーまで含め、幅広く愛のある記事でした。
やっぱり[Alexandros]を見る上で欠かせない感動、"カッコイイ"という漠然な言葉。
漠然だけど、カッコイイはカッコイイんだよ!って言い切っちゃう小川さんの気持ち。非常に共感する!
難しい巧みな言葉遣いも良い、けれども"とにかくカッコイイ"って、本当にそれに尽きるよね、っていう。
そして、聡泰への想いもこれでもかってくらい素直に書いてくれていて、『それな〜〜〜〜〜〜〜』って泣きました。
背伸びするんじゃなくて等身大の自分のまんま読んでいられて、凄く馴染みやすい素敵な文章。(デビューしたての[Champagne]に対するイメージの告白も含め面白かった)
結果的にラストライブになってしまったあの夜を、色んな記事で読んで、その度に正直寂しいとか落ち込みとか受け入れたくない気持ちにもなる。でも同時にこれからも[Alexandros]についていくぞ、進み続けることを選んでくれてありがとうっていう気持ちにもなる。
でも1番感じるのは、本当に聡泰がどれだけ素晴らしいドラマーで愛されていて、このロックシーンに大きな軌跡を残したかということ。すごく誇りに思う。
だから、こういう記事や言葉達には毎度、感謝です。
取り急ぎ、SEKAI NO OWARIと[Alexandros]だけ。また続き読んできます。
【映画】#01 『はじまりへの旅』
『はじまりへの旅』
(Captain Fantastic)
2016年 アメリカ合衆国
監督:マット・ロス
主演:ヴィゴ・モーテンセン
何事にも正解は無いなあと思う。
学校の中でしか学べないこともあるし、学校の外じゃないと学べないこともある。
学校が全てじゃない。
日常の中にも、経験や知識、自分の血や肉になるものが沢山溢れていて、それを自分でどう吸収して生きていくかでその人の人生は変わる。
世の中に暗黙のルールとして定められた常識が全て正解じゃないしさ、マイノリティが変な目で見られるのもおかしい。
けど、難しい。
素直に、ああ、難しいなあと思った。
何も正解なんてないなあ、と。
現代社会の富や便利さを有効活用するのも自分達で試行錯誤して生きていく術を学ぶのも、どっちも正解だよなあ。
自分の幸せは自分で決めればいいよねきっと。環境とか、育ってきた家庭の方針とか、見てきた景色とか、これから学びたいこと、新しい世界含めて全部!
そんなことを思いました。
もどかしかった、間違ってないのに!って。でも、言われてることも正しいなあって。
とっても良い映画でした。
ベンの愛情は素晴らしいね。
(2020/04.29)
【本】#06 『神の子たちはみな踊る』
『神の子たちはみな踊る』
(著者:村上春樹)
良いペースで本を読んで、活字慣れしてきたので、エッセイでは無く、割と硬めの本に手を出してみた。
ハッキリ言って、全ての意味が分かったか?と言われると分からない。
でも、何故か面白い。
何が面白いんだろう?現実的な様で、どこか物凄く非現実。
もしかしたら私が住む世界にもこんなことがあるのかも?なんて思ったらのめり込んでしまって、周りの音も聞こえないくらいに喰い付いてしまった。気づいたら読み終わっていた。
短編が集まっている。全ての話に共通するのは、阪神・淡路大震災。
色んな人の異なる生活の不思議で素朴な日常の中に、阪神・淡路大震災が組み込まれている。
何だか、不思議な気持ち。
これから、色々考察を読んでみる。
【本】#05 『読書間奏文』
『読書間奏文』
(著者:藤崎彩織)
藤崎彩織さんが読んだ本の一節やあらすじ、情景と、自分の生活をリンクさせたエッセイ集。
すっごい読みやすいし、藤崎彩織さんの描写の仕方が個人的にとても好きで心が踊る。
私はあんまり本を読まないもので、活字から情景を想像する集中力があまりない。でも、藤崎彩織さんの言葉は情景が想像しやすくて、知らぬ間に色んなところに飛び出し、旅をしている自分がいる。
それはきっと、藤崎彩織さんが、部屋が図書館みたいになるほど今まで沢山の本を読んできて、色んな世界をみてきたからだろう。
私も沢山の本を読んで、色んな世界を想像して、自分がどう感じたか?という感性や心と向き合って、クリエイティブな人間になりたい。
そして、自分の気持ちをもう少し素直に残していきたいと思う。
難しすぎる言葉を使わずに、親近感があって、それでいて情景描写や言葉選びがセンスに溢れていて読みやすくて。
簡単に深入りしてしまう1冊。