【本】#07 『ROCKIN'ON JAPAN Vol.520』
『ROCKIN'ON JAPAN Vol.520』
(出版:rock'in on)
ギリギリ4月。
April,30に発売でSEKAI NO OWARI表紙で、今日中に書きたかったから爆読み。
普通だったら最初のページにバンド名が記載されると思う。
でも今回は一番最初に見開きで大きな写真。シンプルでとても美しい写真。
そこを開いて、待ち受ける様に4人の姿と尊いバンド名、そしてタイトル。
本編入る前の小柳さんの文章は、今までリリースした多くの楽曲の歌詞や世界観を散りばめながら、一貫性が無く掴むのが難しいSEKAI NO OWARIの10年間を本当に素晴らしく総括していて、痒い所に手が届くような最高な文章でした。本編入る前に大満足してしまいました。
前回の[Alexandros]同様、10年を10個のテーマに分けて繰り広げたインタビュー。
読み終わって、素直に1番感じた事は、やっぱり深瀬さんって摩訶不思議だなあと言うこと。
凄く大きな事を何年も前から考えて行動して、プロジェクトを進めている様な気もするし、小さな事を細かく考えている様な感じもするし。
でも、1から100を作るのは苦手だけど、0から1を作るのは出来るという話が特にスッと理解出来た。殆どの話は、これは真っ直ぐに受け止めていいものか、もっときっと深いところに本質が潜んでそうだ、と頭をグルグルさせながら読んでしまった。
何回も読めそう。
でも本当に、深瀬さんの"洗脳"にハマってくれたなかじん、さおりちゃん、ラブの素晴らしさたるや。
それぞれ4人の苦悩と葛藤と見ている景色と人生と考えていることと……それが深瀬ワールドと上手く絡み合っていて、本当にすごいバンドだなあとつくづく感じた。
Twilight Cityの話、ボーカリストとしての伸び代の話、は何度聴いても嬉しい。
【昔はメンバー全員横並びにしてたし。意図的にみんな一緒だと思ってたけど、自分が足を遅くすることで足並みを揃えるのではなく、自分は思いっきり走るからそこについてきてもらおうという気持ちに変わった。】
これがSEKAI NO OWARIのこれからを示すに1番の言葉だなあ〜って私はおもった!10周年、こんな世の中だけれども改めて音楽の素晴らしさ、SEKAI NO OWARIという存在の素晴らしさを噛み締めることができました。
この貴重な時間を有効活用して、彼等の事をもっともっとディグっていきたいなと思う。
[Alexandros]のルポ、前回の小柳大輔さんの表紙巻頭インタビューとはまた全然違う切り口の記事。DVD発売に先駆けて、当日の様子は勿論のこと、NY制作の頃からDVDコメンタリーまで含め、幅広く愛のある記事でした。
やっぱり[Alexandros]を見る上で欠かせない感動、"カッコイイ"という漠然な言葉。
漠然だけど、カッコイイはカッコイイんだよ!って言い切っちゃう小川さんの気持ち。非常に共感する!
難しい巧みな言葉遣いも良い、けれども"とにかくカッコイイ"って、本当にそれに尽きるよね、っていう。
そして、聡泰への想いもこれでもかってくらい素直に書いてくれていて、『それな〜〜〜〜〜〜〜』って泣きました。
背伸びするんじゃなくて等身大の自分のまんま読んでいられて、凄く馴染みやすい素敵な文章。(デビューしたての[Champagne]に対するイメージの告白も含め面白かった)
結果的にラストライブになってしまったあの夜を、色んな記事で読んで、その度に正直寂しいとか落ち込みとか受け入れたくない気持ちにもなる。でも同時にこれからも[Alexandros]についていくぞ、進み続けることを選んでくれてありがとうっていう気持ちにもなる。
でも1番感じるのは、本当に聡泰がどれだけ素晴らしいドラマーで愛されていて、このロックシーンに大きな軌跡を残したかということ。すごく誇りに思う。
だから、こういう記事や言葉達には毎度、感謝です。
取り急ぎ、SEKAI NO OWARIと[Alexandros]だけ。また続き読んできます。