【本】#16『20代のうちにしておきたい17のこと』
『20代にしておきたい17のこと』
(著者:本田健)
大和書房
正直、こういうタイトルの本は好きではない。「幸せになるための〇〇個の方法」とか「人生を豊かにする〇〇個のルール」とか、そういう個数が書かれているタイトルが好きではない。
なぜなら、「〇〇個で済むんだ」と自分が安直に考えているみたいに感じるから。
と思っていたのに、本屋さんであまりにもこの本のシリーズがずらっと並んでいたので手に取ってしまった。そんな簡単なことあるかい、と思いながらとりあえず目次の17個の項目を読んだら、まんまと惹かれてしまった。
なぜかというと、どれもこれも私自身が日頃から少し気になっていた項目だったから。そして「自分って本当に20代なんだな」っていうことを痛感したからだ。
普通に幸せな学生時代を過ごし、4年制大学を卒業後、就職。会社員として3年間勤めた20代ど真ん中。この本が狙っているターゲットにどんハマりしていて、面白くなってしまった。
そして読み終えた今、この本を読んで一番思うことは「20代でいかに自分のことを知ることができるのか」が大切、ということ。
好きなことや嫌いなこと、自分のルーツ、趣味、やりたいこと、目標、家族、ピンチ、恋愛、異文化、読書、仕事、色んなトピックから、結局「自分はどういう人間なのか」を知ることが、この後の人生を生きる上ですごく大事になるんだと思った。
私は自分のことを知らないと思った。「こういう人間だから」と会話の中で誰かに言うことはあっても、自分自身と向き合った結果か?と思うとそうではない。
何が好きで、何が嫌いか。それくらいの表面的なことはわかるけど、人生観という深いところまでは向き合っていないし、わからないことがたくさんあるなと思った。
経験が足りていないのかもしれないし、自分と向き合う時間が不足していたのかもしれない。