【本】#12『エッセンシャル思考』
『エッセンシャル思考』
(著者:グレッグ・マキューン)
かんき出版
この本は2022年に読んだ本の中でダントツ、面白かった。
「自分の悪いところを言われたようで聞くのが辛いこと」を「耳が痛い」というが、耳どころか心も脳も痛むようにビシバシと言葉が刺さった。
「エッセンシャル思考は、より多くの仕事をこなすためのものではなく、やり方を変えるためのものである」という端的な結論から本は始まる。
本質を見極めることがいかに重要か、よくわかる本だ。
私は昔から予定を詰め込む癖があった。
移動時間は実際の何倍も短く計算して「これくらいで移動できるだろう」と見積もっては失敗し、睡眠時間が短いことを自慢し、やることが多いことをさも美徳だと思い込んでドヤ顔でバタバタしていた。
「いつも忙しそうだよね」は褒め言葉として捉え、カオスな脳内でさえ見てみぬふりをしていた。典型的な「多忙自慢」が板についていた。
それがいかに、結果として遠回りなものか、この本を読むとよくわかる。本質や大事なことがわからなくなり、不要なことにも時間を割き、私の人生の成長速度を落としていることに気づいたのだ。
でも、このタイミングでこの本に出会えてよかったと思った。すごく自分の生活や考え方を見直すいいきっかけになったし、頭が混沌とした時には何度も読み返して、今の生活において大事なことは何か?と優先事項を見つめ直せる。
この本が全てではないけれど、自分の考えや信念も大事だけれど、自分の生活や職場や環境の見方も変わる最強の本だ。