【映画】#06 もののけ姫
『もののけ姫』
1997年 日本
監督:宮崎駿
#一生に一度は映画館でジブリを
私はスタジオジブリ作品が大好きであるが、その中でも群を抜いて好きな作品が「もののけ姫」である。
スタジオジブリ作品は話のあらすじは簡潔な様だが実は物凄く奥深い。1つ1つの言葉や表情、登場人物や風景描写、全てに深い意味がある様だ。だからハッキリ言って自分自身、作品の良さを100パーセント理解しきれていないと思う。だがしかしそこが私は好きなのだ。そして何度観ても飽きない所以だ。
何度も何度も小さなTV画面で見尽くしたこの作品を映画館で観れる時がくるとは思わなかった。1週間のうちに2回も映画館に足を運んできた。
ストーリー云々はとりあえず置いておいてあの大きなスクリーンに大音量の迫力は、「もののけ姫」の世界観を何倍にも映えさせこれでこそ 一生に一度は映画館でジブリを というキャッチコピーの価値が滲み出ている空間であった。
紛争や自然との共存のみならず身の回りにある小さな人間関係1つとっても人生は本当に一筋縄では行かず、難しいものである。
対立というものは簡単に解決することはできない。それぞれがそれぞれの価値観を抱いている。
そこに正しさや間違いはなく善悪を決める必要もない。誰も正しくないし誰も悪くない。
その中で只管に善悪を問わず生命の共存を求め、1人ブレずに行動し続けるアシタカの姿は眩しく美しく逞しく私の心を何度も撃つ。
何かにつけて善悪をつけたがる現代の世の中に埋もれた私の心を何度も射抜くのだ。
今でこそこの作品をみて
ハッと目を覚ます時だ。